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金融研究所の夏斌名誉所長:中国民間企業家の自信を早期に回復させよ

中国経済は現在、かなりの下押し圧力に見舞われている。この理由はかなり複雑であり、外的にはロシアとウクライナの戦争、世界的なサプライチェーンの問題、アメリカによる…

力の対決構図からプロジェクト提案型の日中関係へ

固く握りしめた拳のパンチを突き出しながら握手をするなどということができるのだろうか。 昨今の日中関係についての論調を目にしながら胸の裡に浮かんだ言葉である。 た…

十字路に立たされた日中両国

今年9月29日、日中両国が国交を正常化してからちょうど50年となる。 1972年のこの日、就任後わずか数か月だった田中角栄首相が、政治や命への甚大な危険を冒して…

上海の中秋節―月餅から見える中国

「床前明月光、疑是地上霜。挙頭望明月、低頭思故郷。」かの李白の名作「静夜思」の詩である。コロナ禍で中秋節での帰省も思うに任せない数年、その想いを痛感する人も多か…

上海、ロックダウンの初夏の頃

ロックダウンも四十四日目を迎えた五月十四日の土曜日。晴れやかな五月晴れとなった。上海での昨日の新規感染者数も千五百人未満(十五日は千三百七十三人)に落ち着いてき…

「中国の脅威」で何を生み出そうというのか

こんなことで、一体日本はどこに行こうとしているのだろうか? そんな深い自問を重ねる日々が続いている。 そこでの「問い」は、ひたすら「中国の脅威」を説いて歩いて、…

円安は中国経済にとって「諸刃の剣」

今年に入り、世界の為替市場で日本円の動きに注目が集まっている。ドルの利上げやウクライナ情勢などの影響を受け、3月初めに1ドル114円前後だった為替レートは129…

政治局会議における三つの任務を読み取る

今年の第一四半期、中国のGDP成長率は、新型コロナウイルスや原材料価格の上昇のため4.8%にとどまった。さらに第二四半期は、上海などのロックダウンにより下押し圧…

中国がめざす「共同富裕」と「第三の道」

 「習近平が『共同富裕』を持ち出したのは、経済がうまくいっていないからだ。格差をのりこえていくと言っているのも、すべて狙いは長期政権化だ。来年以降政権が生き延び…

上海の本屋さん

 少年時代によく通った町の本屋さんは、雑誌や単行本、コミックや文庫文が所狭しと並ぶ、さながら小さな図書館だった。入り口左にレジがあり、,マンガやスポーツ関係の雑…