消費者の声や市場の調査機関であるJ.D.Power(J.D.パワー)が5月19日に発表した中国の新車購入に関する調査で、国産の新車種がブランド影響力を伸ばし、購入希望者も増えていることが分かった。また、1995年以降に生まれた若い世代は、先進機能や外観にこだわっているという。
調査によると、ブランド影響力の伸び幅について、蔚来や小鵬などといった国内の新規メーカーが52ポイントで、国内の従来車種(38ポイント)や外国車種(24ポイント)を上回り、トップだった。
また、国産車を買いたいという人が53%まで伸びており、車種別では新規メーカーを希望する割合が67%に達している一方で、外国ブランドは軒並み率を落としている。
さらに、中国では新エネ車への志向が一段と高まり、2022年に新エネ車を求める割合が27%に達しており、中でも基本形乗用車の伸びが顕著である。また種類別では、ミドルサイズの電気自動車(EV)が人気急上昇中であり、消費レベルが向上している様子がうかがえる。
新エネ車については、地方の都市で十分な伸びしろがある。体験性や理解度が購入率につながっており、新エネ車をよく知っている層は希望者も多くなっている。この点、地方都市は大都市に比べて実体験や理解度が浅いので、新エネ車の普及に向けて潜在力を備えていると言える。
調査では「95年以降」の若い世代について、車選びの際に最新の機能にこだわり、また「見た目」も重視しているという。
(中国経済新聞)