中国四月の財政収入41%減

2022/05/18 18:30

中国の国家財政部の5月17日付けの発表によると、2022年4月の全国財政収入、即ち一般公共予算収入は約1.2億元で、前年同月比で41.3%減少した。そのうち、税収収入は同47.3%と大幅に落ち込んだ。非税収入は10.3%の増加を維持した。

財政部によれば、財政収入が大幅に落ち込んだ主な理由は、税還付だと言う。

財政部によれば、4月は2022年になって新たに実行される増値税退税政策が実施された最初の一カ月であり、政策の効果が集中。もとの還付税政策と重複した、今月の全国増値税退税は約8000億元(約15兆3607億円に相当)で、企業の困難を減らし現金の流れを増やすよう強力に支えるという。4月の還付税の規模は、前年同月の全国財政収入のおよそ37.5%に相当し、4月の財政収入を引き下げた。

しかし還付税を除いても、4月の全国財政収入は5.9%減少している。8.6%増だった1~3月から再び落ち込んでおり、コロナ禍の影響は引き続き出ており、全国経済の下落は明らかだ。4~6月の財政収入も大きな衝撃を受けるだろう。

中国最大の都市の上海は、長時間のロックダウンを経て、経済は重大な痛手を受け、財政収入も明らかに減少するだろう。上海市政府は5月16日にすでに合計654.8億元(約1兆2579億円)規模にのぼる5回の再融資債券を発行している。主に債務返済に用いられ、期限はそれぞれ3年、5年、7年あり、利率は2.42%から3.24%だという。

(中国経済新聞)