高齢者がワクチン接種を望まず死亡率増加

2022/05/19 11:12

5月13日夜、中国国務院コロナ対策本部の上海チーム応急医療専門家で、東南大学副校長である邱海波教授が、CCTVの番組で、「上海の今回のコロナで、重症者のうち半数近くが80歳以上の高齢者であったが、重症者のワクチン接種率はわずか3.6%だった。また死者のうち80歳以上が67%であるが、ワクチン接種率は1.3%だった」と述べた。

邱教授は、「コロナが重症化する主な要因として、高齢、基礎疾患、ワクチンの未接種が挙げられ、このうち高齢や基礎疾患とは違ってワクチン接種は改善できる余地がある。ただし、中国では高齢者の接種率が非常に低い」と見ている。

上海衛生健康委員会によると、5月18日現在、市内のコロナ感染者数は62348人、死者の数は586人で死亡率は0.092%である。死者の大部分は基礎疾患を抱えた70歳以上の高齢者である。

また最新のデータでは、中国の3回目のワクチン接種率は20%にとどまっている。

(中国経済新聞)