仕事や学業が忙しく、食生活も不規則で生活もあわただしい。中国では、こういった様々な要因が頭髪を痛めつけている。国家衛生健康委員会が2019年に行った調査によると、薄毛になる可能性があるのは5人のうち1人であり、14億人のうち2.5億人が薄毛に悩まされる、とのことである。
「坊主頭」になってしまう恐れのある2.5億人のうち、男性が半分以上の約1.63億人で、それも若年化する傾向にある。25歳ごろから薄毛になり始める人が60%以上という。
30歳前に薄毛になる割合は84%に達する。2020年における調査では、「薄毛がとても心配」と答えた割合が、1995年以降生まれの人で59%、2000年以降生まれで39%であり、植毛を考え始める年齢は平均34歳であった。
西側諸国で薄毛が多いのは、食生活や環境、精神面、遺伝の影響であるという。肉をよく食べ、それに濃厚なたれやスープを交えるなど、「強い味」を好むチェコは、薄毛率が世界最高の42.79%となっている。
薄毛率は以下、スペイン、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、イタリア、ポーランド、オランダ、ロシア、カナダの順となっている。ウイリアム王子など皇室メンバーから、薄毛の代表格で1位は固いと思われたイギリスは、39.23%で5位だった。
中国は20%で15位であったが、数でいうとチェコの人口の20倍にあたる2.5億人であり、薄毛人口は文句なしのトップである。
アメリカのコンサルティング会社frost & sullivanによると、中国の植毛サービスの市場規模は、2025年には378億元(約7400億円)、2030年には756億元(約1兆4800億円)に達するという。
(中国経済新聞)