中国の中学校、英語に変わり体育が主役に

2022/06/14 17:05

中国で、中学校教育について教育省が「今年9月から体育を英語に代わるものとし、主要3教科をこれまでの『英(外国語)数国』から『体数国』とする」との通知を発表した、という情報が流れている。

上海市政府はこれについて、「高校入試の際に体育の配点割合を増やすが、『英語に代わる主要教科とする』との情報はデマ」と発表した。

ただし、保護者の多くはこの発表に納得していない。教育省が今年3月25日に発表した「義務教育指導要領(2022年版)」における様々な項目の中で、「各教科の配分および9年間の授業時間割合」によると、外国語の時間は6%-8%で、科学(8%-10%)、体育・健康(10%-11%)、芸術(9%-11%)などより少なくなっている。よって、外国語の代わりに体育が「主要教科」となった、と見ているのである。

中国では、北京の地下鉄の駅で英語がすべて中国語のピンイン(ローマ字)に置き換えられるなど、去年から「脱・英語」への取り組みが進んでいる。

(中国経済新聞)