韓国自動車産業協会(KAMA)が5月22日に発表した2022年第一四半期の統計によると、自動車の全販売台数が前年比6.2%増の600万台となった中国で、韓国車の販売は前年同期より39.3%も落ち込み、9.4万台にとどまった。
中国では現在、韓国車として現代自動車、キア自動車、双竜自動車が販売されている。
2021年、北京現代は販売台数が38.5万台で、114万台だった2016年の3分の1まで減り、5年連続の前年割れとなった。また東風悦達キアは、2016年の65万台から2021年には15.9万台まで落ち込んでいる。
中国では以前、韓国車はコスパがよく同価格帯に競合車が少なかったが、国産車の成長や合弁ブランドの価格攻勢を受け、行き詰まり状態となっている。中国自動車協会の最新のデータでは、2021年、乗用車市場における韓国車のシェアは2.4%まで落ちている。
ただし、欧米ではひとまず健闘しており、ヨーロッパでは第一四半期の自動車販売台数が前年比10.6%減の275万台であった中、韓国車は21.3%伸ばして27万台であった。またマーケットシェアは9.8%で、初めてベスト3入りを果たした。
アメリカは第一四半期の総販売台数が前年15.8%減の328万台であったが、韓国車は32万台で2.7%減にとどまった。競合ブランドであるGMは20.4%、フォードは17.1%、トヨタは14.7%のマイナスを記録した中にあって、韓国車は比較的安定している。
(中国経済新聞)