中国では6月は卒業シーズンで、全国各地の大学生などがキャンパスを出てふるさとに向かう。ところが多くの大学がある上海や北京などはコロナが深刻であり、帰省によりコロナが全国に広まることを心配する声もあることから、こうした帰省者に対して「7+7」(ホテルで7日間隔離後さらに自宅で7日間隔離)との策が講じられている。
河南省鄭州市では、学生にとってホテルの宿泊代はかなりの負担になることを考えて、隔離を無料化することとした。
鄭州市は5月22日、河南省出身者への気遣いとして、鄭州での隔離を望む大学生を対象に、学生証など本人確認を提示した場合、指定地での集中隔離を手配すると発表した。大学生は所得がないことを踏まえて、隔離時の費用を無料とするものである。
鄭州市は、学生も含めたすべての人に対し、市内に入る場合は到着の3日前にアプリで報告することを求めている。
さらに市内到着の際は、48時間以内のPCR陰性証明および健康コード、行程コードの提示が必要である。
また、河南省出身で上海や北京などコロナが発生している大学に通っている場合、鄭州到着後に費用免除で7日間隔離したうえ、帰宅後に7日間の自宅観察が必要となる。
(中国経済新聞)