中国、4月の天然ガス輸入量は19.6%減

2022/05/21 21:45

中国税関総署が5月18日に発表した報告によると、天然ガスや液化天然ガス(LNG)について、価格の上昇やコロナの影響による需要の減少を受け、輸入を控える傾向が見られるという。

4月の天然ガス輸入量は19.6%も減って809万トン、うちLNG は34.5%減で435万トンであった。

また、4月のLNG輸入価格は前年比で87%も値上がりし、トン当たり4423元であった。

中国は2021年、日本を抜き世界最大のLNG輸入国となったが、2022年は消費が落ち込みそうである。北京世創能源諮詢の首席研究員である楊建紅氏は、今年の消費量増加率は2021年の12.7%から6%に落ちると見ている。工業や発電、交通については価格により消費が大きく左右され、工業分野における4月の消費量は53%減で、LNG全体の41%減をさらに上回る落ち込みだった。

中国はまた、世界最大の原油輸入国でもあるが、4月の輸入量は前年より6.6%増えて4303万トンであり、金額は74.2%も上がっている。

国際原油価格に引きずられて燃料価格が高騰しており、ガソリンは1リットル9元台(約172円)に突入している。

(中国経済新聞)