東方財富choiceによると、4月30日現在、中国国内の上場会社4650社が離職者数を発表し、うち解雇者の数は1697社で合計90万9993人となっている。
一方、中国上場企業協会が4月30日に発表した2021年の業績速報では、「2021年の売上総額は年間GDPの56.81%となる64.97兆元で、前年比ではGDPの伸びを大幅に上回る19.81%のプラスとなっている。上場企業の約8割が売上増を果たし、うち中4割が3年連続の増加であった。また、海外での売上高は前年比18.03%増であった。年間の純利益は前年比プラス19.56%の5.30兆元で、特別損益を除いた純利益は同24.39%増の4.43兆元、上場会社は利益を生む体質になっている」と称している。
人員整理について東方財富choiceによると、社員数を50%以上削減した会社が43社あり、最大のリストラ率は99.82%の海航科技で、36992人から66人まで削減している。その次が中国天楹で74.55%、44898人の削減である。
また、CNPC、中国人保、中国鉄建なども大規模なリストラをしている。
いずれもリーディングカンパニーであるこれらの大幅なリストラは、失業や雇用不安といった社会の姿を映し出すものである。
(中国経済新聞)