上海市当局は、鉄道のダイヤの正常化に向けて5月16日より上海虹橋駅、上海駅などで列車の運行本数を増やしていくと発表した。ロックダウンが解除されつつある中、市内から離れようと大勢の乗客が詰めかけている。
ただ中国経済新聞によると、5月16日午後5時現在、向こう5日間(5月16日-20日)の上海発の高速鉄道は軒並み満席となっている。
北京行きの高速鉄道は現在すべて満席であり、最も早いものは5月17日から発売する21日の復興号G10である。また杭州、天津、広州などに向かう列車も同じくほぼ満席である。
公共の交通機関が動いていないので、虹橋駅に向かうにはタクシーや配車、シェア自転車を利用するか、または歩いて行く。駅では、当日の切符のほか、48時間以内のPCR陰性証明、24時間以内の抗原検査証明(または24時間以内のPCR陰性証明)が必要であり、これらがないと入場ができない。
ある男性は、500元(約9500円)上乗せして切符を手に入れ、駅では2時間並んだと言う。
虹橋駅では今、PCR検査の期限が切れたり、抗原検査証明を持っていなかったりしたことで足止めされた乗客、また出発の前日に訪れた乗客などがおり、地元当局により、近くの指定の場所に誘導されている。
中国鉄道上海局は5月16日、感染者が減少傾向にある現在、コロナ対策の動きや乗客数の変化を十分見極め、常に増発できるように万全の策を講じ、社会の正常化を全力でサポートすると表明した。列車の運行状況については、ホームページ「12306」で確認して欲しいとのことである。
(中国経済新聞)