中国のスマートフォン大手・シャオミは5月19日、2022年第一四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比4.6%減の733.5億元で、去年78億元であった粗利は5億元の赤字を計上、純利益は去年の61億元から52.9%マイナスとなる29億元であった。
シャオミの王翔社長は、コロナにより生産や物流に甚大な影響が生じたうえ、上海では店舗が営業できず購入意欲がそがれたと述べた。海外展開をしているためコロナの影響がグローバル規模に及び、業績も伸びなかったが、いずれコロナも終息すると見ている。
王社長はまた、現在は経済やコロナの情勢、国際情勢など不確定要素が多分にあり、第一四半期はコロナのぶり返しやチップの供給といった問題に見舞われたという。2022年は半導体も世界的な品不足にはならず、むしろ過剰気味になると見ている。
Canalysの最新レポートでは、2022年第一四半期における世界のスマートフォン出貨台数について、景気の低迷や季節要因などで需要が伸びず、前年同期より11%ダウンとなったが、シャオミはその中で3位をキープした。ただし中国では前年同期比-22%の1020万台で、5位に転落している。
(中国経済新聞)