新エネルギー車業界の好況続く、寧徳時代(CATL)などの主要企業が軒並み増収

2022/10/14 14:03

最近、新エネルギー車関連の主要企業 4 社が業績予想を発表し、寧徳時代(CATL)、天賜材料(Tinci Materials Technology)、恩捷股份(SEMCORP)、億緯鋰能(EVE Energy)は第3四半期の業績がいずれも好調で、特に、寧徳時代は、第1~3四半期の親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期を上回ると予想している。

業界アナリスは、新エネルギー車業界の好況が続いていることで、業績が大幅に向上していると分析している。

寧徳時代の業績予想によると、第3四半期の純利益は、前年同期比112.87%〜132.22%の165億元(約3371億円)〜180億元(約3678億円)を見込み、昨年度の通期159.31億元(約3255億円)を上回る見通しとなっている。

寧徳時代は業績報告書の中で、国内外の新エネルギー産業の急速な発展に伴い、車載電池とエネルギー貯蔵産業の市場が成長を続けている。また、同社は、業界をリードする製品・ソリューションを提案し、継続して行っていた市場の開拓が、初期に計画した生産能力の解放と相まって、生産・販売量は大幅に増加し、急速な収益の伸びを実現したと述べている。

億緯鋰能は、川上の主要材料価格が急騰する中で、同社は臨機応変に製品の価格決定メカニズムを調整したことで、各製品ラインの収益性が回復し、主要事業であるバッテリーが順調に成長している。また、新工場と新生産ラインが量産段階に入り、同社の出荷規模は急速に拡大していると述べている。

天賜材料は、新エネルギー車業界の需要の伸びによって、同社のリチウムイオン電池材料用電解液と正極材料の製品販売は、前年同期比で大幅に増加し、また同社の新しい生産能力によって、原材料の多くを自社生産することができるようになり、企業全体の収益性が大幅に改善されたと述べている。

恩捷股份は、リチウムイオン電池用湿式セパレーターフィルムの生産能力の増強と競争力の強化を図り、国内外において市場の開拓をしたことが、リチウムイオン電池用湿式セパレーターフィルムの生産量と販売量増加に繋がったと述べている。

長江証券の電力設備及び新エネルギー産業チーフアナリストの馬軍氏によると、新エネルギー車産業の4分の3は好況が続いており、中国の国内売上高は前年比2倍、米国は前年比60%増、欧州は前年比10%増となっている。また、リチウム電池産業チェーンの好況が更に加速したことで、当初の生産計画よりも20%~30%増加し、新エネルギー車業界全体の業績向上を後押ししている。

(中国経済新聞)

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