アメリカの自動車メーカー・テスラのマスク氏は10月19日、「2022年の1年間、生産台数は目標であった50%増は果たせるが納車台数はやや落ちるだろう」と述べた。
テスラは現在、アメリカのカルフォルニア州とテキサス州、中国の上海、ドイツのベルリンに乗用車の工場がある。2022年第二四半期、上海工場はコロナの影響で生産が激減して全世界への納車台数は25.47万台にとどまり、ベルリンおよびテキサス州の工場は4月に稼働を始めたばかりで生産体制の拡大段階であった。
テスラは中国で激しい競争にさらされており、中国乗用車市場情報連席会によると、2022年1月~9月、Model Yは販売台数が前年同期比135.8%増の21.9万台であったが、BYDなどとシェア争いを演じているModel 3は同11.4%減の9.9万台であった。
テスラの公式情報によると、中国での各車種の納車期間について、Model 3は4~8週間、Model Yは1~4週間となっている。2022年第一四半期は最短でも10週間、中には20週間かかる車種もあり、この間は値上げも数度繰り返された。2022年9月は実質的に8000元値を下げ、10月には値引き額を7000元に変更した一方で頭金ゼロでのローンによるリース購入プランを打ち出している。こうした販売策の修正はすなわち、中国で下押し圧力を受けていることの表れである。
優れた自動運転技術を有するテスラであるが、その最新システムの中国への導入が果たせていない。マスク氏はテスラAI Dayである9月30日、「2022年末までに自動運転支援システムのFSDテスト版が全世界で技術導入する条件を備えるが、政府当局の認可が必要な国もある」と述べている。FSDを中国に導入する時期は発表していない。
(中国経済新聞)
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