中国自動車販売、農村市場をターゲットに:6ヶ月間の試乗が可能

2022/06/14 08:00

新型コロナウイルス後の自動車消費市場を盛り上げるため、中国財政部と税務総局はこのほど、購入日が2022年6月1日から12月31日までの間で、車両本体価格が30万元以下の排気量2.0リットル以下の乗用車の自動車購入税を半減させるとの発表を行った。また、同時に中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)は、農村部での新エネルギー車に対する優遇キャンペーンの新ラウンドを正式に開始すると書面で通知した。福建省と浙江省の自動車ディーラーは、大幅な値引き補助と6ヶ月間の無料試乗で、多くの農村の消費者を店に集め、車を見学させた。

農村の人々が都市で車を購入する際に不便を感じるという問題を解決するために、福建省と浙江省の一部ディーラーでは、無料で自宅まで車を届け試乗を行うキャンペーンを実施している。彼らのスローガンは、「都会でも、県でも、村でも、あなたの家の玄関まで直接クルマをお届けします 」だ。

データによると、5月の中国の自動車生産台数は192.6万台、販売台数は186.2万台となり、4月からそれぞれ59.7%、57.6%増加した。 データによると、6月第1週の乗用車小売販売台数は1日平均3.4万台に達し、今年5月第1週の平均値より6%増加した。

現在、新エネルギー車は一級・二級都市のいたるところで見かける。 その結果、ますます多くの自動車会社が中小都市や地方に目を向け、新たな潜在市場を開拓し、新エネルギー車は加速度的に多くの人々の生活に入り込んでいる。

データによると、2021年には、中国の中小都市や農村市場の消費者の約50%が10万元から20万元の範囲で自動車を購入し、予算が5万元から10万元の人の割合は約27%であった。

また、2022年5月1日から6月11日の間に、全国の中小都市で自動車販売関連事業者が3,000社近く新たに増え、同時期の過去3年間で最も高い伸び率となった。

(中国経済新聞)