中国は第一四半期、コロナの影響で携帯電話の需要が伸び悩み、1月から4月の国内出荷台数は前年同期比30.3%マイナスの8742万台であった。一方で、折り畳みスマホは売れ行き好調であり、コンサルティング会社のDSCCによると、第一四半期の出荷台数は前年同期より571%も増えて222万台となっている。
市場シェアを見ると、サムスンが74%で引き続きトップを走っており、またファーウェイが20%まで伸ばしてきた。おしゃれでコンパクト、価格も手ごろな縦折りスマホは人気商品となっており、第一四半期、サムスンのGalaxy Z Flip3の出荷台数は2021年1年間の全世界分の60%となっている。
折り畳みスマホについてDSCCは、利用が大幅に増えており、今年の全世界の出荷台数は107%プラスの1600万台以上になると見ている。普及が急速に進む段階を迎え、全世界の出荷台数は2021年の560万台から2022年には1720万台に伸びそうである。
携帯電話メーカーはこのところみな、折り畳みスマホを「稼ぎ所」とみなし、ハイスペック市場を狙っている。アンドロイド系の主要5社であるファーウェイ、シャオミ、栄耀、OPPO、vivoがすべて品を揃え、最低価格はいずれも1万元(約19万円)以下となっている。
低価格化が進み、材質も進化を続ける中、消費者の購入意欲も一段と高まっている折り畳みスマホは、今後さらに普及が進んで、コストも値段も下がりゆくことになる。
(中国経済新聞)