上海証券取引所は5月17日夜、羅頓、中房、中天、明科、遊久、昌魚の各社を上場廃止とすると発表した。5月25日より整理期間に入り、最終取引日は6月15日と見られる。また、中新および拉夏の2社が、5月24日に上場廃止となる。
同じ日に6社が一気に上場廃止、2社が廃止宣告となるのは、中国国内の銘柄としては極めて異例である。
5月に入って上場各社による2021年度の決算発表が行われ、その後上海と深センの両取引所で、国内銘柄としては過去最高となる合計40社以上が上場廃止処分となっている。
6社の上場廃止理由について上海取引所は、株の操作を行うなど経理処理上の違法行為があったとしている。このうち中房、昌魚、遊久の3社は、売上高が2年連続で1億元(18.96億円)を下回り、利益もマイナスであったことも理由に挙げている。
(中国経済新聞)