今、中国の若者たちの間で、住宅ローンの繰り上げ返済が格好の財テク手段になっている。
SNSの小紅書、Tiktok、ウェイボーなどで、銀行のために働くのを嫌がる故でのこうした経験が、トレンドになっている様子が分かる。
29歳の陳麗さんは、4月の末、繰り上げ返済をした自身の経緯を小紅書にアップした。2020年に積立金とローンの併用で、元利均等法により24年間で145万元、金利5.2%との条件で、初めて家を買った。
陳さんこの2年間、月賦8800元と積立ローンを合わせて毎月1万元も支払った。当初は前倒し返済について、「逆に損すると繰り返し教わった。利息の方が上回る」として、頭に入れなかった。
ところが今年1月になって、支払った2年分のローンはほぼ利息分であり、元金は逆に2万元減っていることに気づいた陳さんは、前倒しでの完済を考え始めた。さらに、株やファンド、地価の上昇なども考え、幻想を捨ててしまった。
陳さんは4月に店を処分し、手元の預金で残金の75万元を返済した。この手続きは思っていたよりずっと簡単で、スマホの銀行アプリで返済の送信から承認までわずか3時間であった。
計算してみると、返済前のローンの利息は計109万元(約2123万円)であったが、返済してみるとローンの総額は63.66万元に減り、利息は計12.88万元で、利息分として実質85万元(約1656万円)近く節約したことになる。
「高級車1台分得したみたい。お金もずいぶん早くたまるようになった」と陳さんは言った。
(中国経済新聞)