携帯電話など通信機器を手掛けるファーウェイは5月7日、北京汽車グループの子会社「北汽極狐」とともに、「頑張り屋のタッグでワールドクラスの車を」とのテーマで、新車「アルファS HI版」のローンチ発表会を北京で開催した。
初めてのスマート型電気自動車(EV)「Huawei Inside」となるこの「極狐アルファS·HI」のローンチにより、ファーウェイと自動車メーカーとの共同製作による「HI」の量産および納車が本格スタートする。
自動車について、製造は未着手だったファーウェイだが、ソリューション7項目および先端部品30件以上を手掛けており、「共同でいいクルマをつくる」としてスマート自動車産業界における提携先企業数は300社を超えている。
「極狐アルファS·HI」には、ファーウェイのフルスタックなソリューションが搭載されている。発表会で、自動車の開発を担当している余承東常務取締役はこの車について、2021年4月の上海モーターショーですでに発表しており、それから1年おいてローンチに至ったと述べた。余氏は、「コロナや新技術の導入、また海外での制裁といった影響により、部品の一部は供給が遅れた。北汽グループとは1000日以上も昼夜を通して共同作業を進めている」と述べた。
極狐アルファSをベースにモデルチェンジしたHIは、ファーウェイの高圧モーターや、鴻蒙のスマートシートおよびスマート運転支援システムが搭載されている。
また極狐アルファS·HIタイプには、高速時や街中の走行、駐車時などあらゆる場面での運転を支援するスマートシステムである、ファーウェイADSが初めて導入されている。安全で先進的、最高の乗り心地が楽しめるものである。
新車は基本タイプと高級タイプがあり、売値は前者が39.79万元(約780万円)、後者が42.99万元(約842万円)である。
ファーウェイは去年のアナリスト・サミットで、北京汽車、長安汽車、広州汽車の3社をパートナーに選び、それぞれのブランドを打ち立てると発表していた。
(中国経済新聞)