中国の電気自動車(EV)メーカー比亜迪(BYD)は、今年は元気がよく、世界のEV売上台数が2か月連続でテスラを超えてトップに立った。しかし3月にはテスラに再逆転されている。
第一財経日報のEV Salesの最新データによると、今年3月の世界の新エネ乗用車販売台数は前年より60%も増えて85.1万台、また市場普及率は15%に達し、うちEVのシェアが11%であった。また売上数をメーカー別に見ると、テスラがトップでBYDが2位、上位20位のうち中国勢が半数を占めた。
テスラの3月の販売台数は18.0万台で、市場シェアは21.2%、BYDは10.5万台でシェア12.3%であった。また、この2社が初めて揃い踏みで月間10万台越えを記録している。
1月、2月と比べると、テスラは3月に台数を大幅に伸ばした。その2か月連続でEVの販売台数世界トップを記録したBYDは、ハイブリッドも十分に力を備え、販売台数を伸ばしている。またラインナップも拡大しており、売上増につながっている。
自動車業界に詳しい張翔氏によると、BYDは売値がテスラより安くて対象範囲が広く、10万元(約195万円)前後の車種もあって、競争力が一枚上であると分析している。
BYDが5月3日付で発表した4月の生産・販売台数(速報値)は、新エネルギー車(NEV)の生産が前年同月比約4.0倍の10万7400台、販売が4.1倍の10万6千台だった。
販売台数が10万台を超えるのは2カ月連続。4月はプラグインハイブリッド車(PHEV)が前年同月の8900台から5.4倍の4万8千台と大きく伸びた。
1~4月の累計では、生産が前年同期比4.8倍の39万5千台、販売が4.9倍の39万2300台となった。PHEVは販売台数を8倍の18万9500台に伸ばした。
(中国経済新聞)