4月末、中国の上場航空会社すべてが2021年の決算を発表し、海南航空と春秋航空を除く6社が赤字を計上した。
中でも、強力な利益体制を誇っていた中国国際航空が、前年に引き続き最大の赤字額を記録した。その額は前年より15.5%増えて166.42億元であった。
また東方航空は同じく3.2%増の122.14億元、南方航空は11.63%増の121.03億元の赤字を計上している。
民航局が発表した、航空会社全体の赤字額は671億元であり、以上の3社の赤字額を合わせると、国内40社以上の赤字総額の6割以上を占める。
一方で、春秋航空は3911万元、海南航空は47.2億元の黒字であった。春秋は政府からの補助金支給、海南は自己資本の売却と、それぞれ営業外収入を得ている。
2022年に入って、コロナ規制や国際石油価格の上昇などにより、中国の各大手航空会社は赤字幅が増大している。第一四半期の決算を見ると、上場8社がすべて赤字となり、またその額も前年より悪化している。
このうち、東方航空は第一四半期77.6億元(約1517億円)の赤字で、毎日0.86億元(約16.8億円)を失ったことになる。
(中国経済新聞)