中国でキャンプがブーム 5月連休の予約件数は前年比6倍

2022/05/5 17:10

草原の上にテントを張り、ごちそうをならべて新鮮な空気を吸い、身も心もリラックス。コロナ禍の中国で、キャンプへの人気が高まっている。

キャンプ地、あるいはCtripや飛猪などのオンライントラベル会社で最近、キャンプの予約が急増している。Ctripによると、5月の大型連休の予約件数は4月の清明節休暇の6倍に増え、またキャンプに関する4月のキーワードの検索件数は前月比で2倍となっている。

若者たちが詰めかけるアウトドアレジャーとなり、経済効果もはらむキャンプに、関係業者から熱いまなざしが注がれている。

天猫によると、今年1月から3月まで、大型のテント、天幕、折り畳み椅子、寝袋などのキャンプ用品の取引額は、前年比で3倍以上となった。また京東では、キャンプ用品に関する4月以降の検索件数が同じく145%増加となり、中でも北京では前月より8倍以上となっている。

以前は20代前半の若者が主流であったが、今は30代や40代も加わり、大都市の周辺で家族連れの行楽が盛んになって、キャンプも大衆のアウトドア消費に変わってきている。

キャンプをする際の出費について、中国では主に三つに分けられ、一つ目は会員制で、年会費は8000元~1万元(約15.6万-19.5万円)で回数は無制限、二つ目は1回きりで300元~500元(約5857-9760円)、三つ目は開放スペースで1回200元、泊りがけの場合はプラス100元で、運営会社から花火や気球などのサービスもある。

中国には、キャンプ地関連の会社が3月28日現在で4.1万社以上ある。2021年の新規参入社数は、ここ10年間で最も多い2.1万社となり、前年比で139.50%の増加となっている。

(中国経済新聞)