中国鉄道局の旅客部門は、長引く新型コロナウイルスの影響で業績が大幅に落ち込んでいる。4月29日夜に発表された第一四半期の決算を見ると、営業収入は2301億元で前年同期比1.35%のプラスであったが、これはその去年の19.6%増に比べてかなりの減速である。また赤字額は同じく12.93%増えて460億7500万元を計上した。
この赤字額は、中国国鉄の発足以来、コロナが猛威をふるい始めた2020年の同期に次ぐ二番目の高さである。その主な理由は、全国各地でコロナが現れて外出が規制されたことで乗客が減ったこと、また各地からの要請で運行本数を大幅に削減したことが挙げられる。
鉄道局によると、今年第一四半期の中国全体の利用者数は前年同期比13.5%減の4億7100万人で、この数はコロナ前だった2019年の5割程度という。上海など各地で感染者が急増した3月は客足が激減し、全国の利用者数は前年同月比で58.4%減の1億100万人にとどまっている。
(中国経済新聞)