中国の車載電池最大手である「寧徳時代(CATL)」は、第一四半期の利益が40%以上ダウンした。
利益額は50億元を下回るとの予測もこれまでに出ており、その後、時価総額が1兆元を割りこんだ。
CATLは4月29日の夜、1週間遅れで今年第一四半期の決算を発表した。売上総額は前年同期比154%プラスとなる486億7800万元、一方で利益は41.57%マイナスとなる9億7700万元だった。
同社は、原材料価格の高騰でコストが大幅に増えてしまったと称している。
ランニングコストは売上高の伸びを大幅に上回り、前年の2倍近い416億2800万元に膨れ上がった。
特に値上がりしたのは炭酸リチウムで、年初はトン当たり26万元であったが、3月上旬には50万元を超え、第一四半期全体で見ると前年の5.7倍になっている。
この結果、同社製の電気自動車(EV)用電池は、第二四半期に入って10%-15%値上がりしている。
(中国経済新聞)