雲南・チベット鉄道、玉龍雪山トンネルが全部貫通

2022/04/27 23:32

中国南西部の雲南省とチベット自治区を結ぶ、雲南・チベット鉄道の麗江・シャングリラ間の玉龍雪山トンネルの2号、3号区間が4月27日に貫通しました。これにより、全てのトンネルがつながり、全線最後の220メートルの掘削に向けた条件が整えられました。

玉龍雪山トンネルは全長1万4745メートルで、全線で最もリスクが高い1級レベルになっており、工事は砂の中で穴を掘るかのような極めて難しいことでした。

 玉龍雪山

中国鉄道トンネル局グループの責任者によりますと、各トンネルの変形状況が異なるため、工事の際は大型機械を使用できず、場所によって手作業で処理しなければなりません。通常、50数人でできる作業がここでは150人ほどが必要で、材料や機械設備なども倍増させました。

また、中国鉄道昆明局グループ会社の責任者によりますと、今回の玉龍雪山トンネル2号、3号トンネルが貫通したことにより、軟岩大変形トンネル工事技術で大きな突破を実現しました。

雲南・チベット鉄道の麗江・シャングリラ間の幹線は全長139キロメートルで、南は麗江市玉龍県から、金沙江を越えて小中甸を経て北上し、シャングリラまで到達します。開通後は、沿線の人気観光スポットをつなぐことができ、昆明市から楚雄、大理、麗江、シャングリラまでの観光ルートがいっそう整備され、雲南省西北部の観光促進に大きな役割を果たすとみられています。

(中国経済新聞)