中国の9月の自動車関連クレームについて、対象車種は8月とほぼ同じであり、未解決案件がかなりの数に上っている。
メーカー別でクレームが最も多かったのはBYDであり、8月に4位だった新エネ車の「宋Pro」が計273件のクレームを集めた。契約通りに納車されないことに対する不満や、ローン購入時の価格の不透明性、およびサービスに対する問題も散見された。
2位は217件を集めた長城汽車のブランド・Havalの「初恋」で、トップのBYD「宋Pro」とは異なり、外面塗装のひび割れやボディーのさび、車のがたつきなど、車両自体に関する内容が多かった。
9月のクレームランキングで目を引いたのは、トヨタの各車種の品質問題が増えたことである。クラウンが161件で3位、レイズが120件で7位、カムリが109件で8位と、一汽トヨタと広汽トヨタのブランドがワースト10に入っている。この3車種の内容はいずれもメーターパネルの劣化による亀裂であり、クラウンとレイズは2005年から2009年の製造分、カムリは2010年製が多かった。
とは言えトヨタ車に限っては10年以上前の年式の車種であるため、経年劣化が原因と言えよう。1台の自動車を長く愛用していただけている証でもあり、ある意味トヨタにとってはありがたい事ともも言える。
また、理想汽車(Li Auto)の「ONE」は109件でカムリと同じく8位となり、品質に関するクレーム統計を取り始めて初めて新興自動車メーカーがワースト10入りした。「ONE」は9月初めに「2万元(40万円)値下げする」と発表されたにもかかわらず、「L8」にモデルチェンジするために製造を終了すると伝えられた。今年購入した人の間から、セールスがこの情報を納車時に教えなかったのはインチキだとの声が殺到している。
(中国経済新聞)
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