コロナの影響で、これまで人気商品でもなかった冷凍庫がにわかにスポットを浴びている。
スーパーチェーンの蘇寧易購によると、上海では冷蔵庫や冷凍庫などの売上高がこのところ230%も伸びており、中でも小型の冷凍庫が爆売れしているという。
コロナによる感染対策で「買いだめ」に走る人が増えたことで、冷蔵庫や冷凍庫がヒット商品となり、上海では販売店が冷蔵庫を買い占めたとのうわさまで出ている。
通販サイトの拼多多によると、巣ごもりの中で食品の長期保存需要が発生し、今年3月以降、150L前後の小型冷凍庫は売上高が前年より437%も伸びている。「上海の一部地域は48時間以内に配送」とを発表した4月7日以降、小型冷凍庫の売れ行きが前年比で693%増に達している。
家電チェーンの国美電器は、各店舗とも在庫は十分で品切れなどはない、と表明している。今年3月、上海での冷凍庫の売上高は前年比30%プラスで、特に主力品が売れているという。
また同じく家電チェーンの蘇寧によると、冷蔵庫や冷凍庫のほかにエアコンも好調で、コロナ禍で除菌やクリーニングといった機能が重視され、最近の売上高は120%増えているという。さらに、スチームオーブンやミキサー、電子レンジなどのキッチン家電も売上増が顕著で、90年代生まれの購入割合が女性を中心に5割近くに達している。拼多多によると、ここ3か月で揚げ物調理器や小型冷凍庫、散髪用バリカンなどの小型家電も好調とのことである。
冷凍庫や冷蔵庫の需要は、上海だけでなく北京でも急増している。
(中国経済新聞)