BYDの輸出が大幅増加、欧州で「10万台の大型受注」を獲得

2022/10/18 18:41

新エネルギー車でテスラを上回っただけでなく、低燃費車の生産中止などもあり、今年は中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)にとって重要な一年となっている。

BYDは10月17日に業績予想を発表し、2022年第1~3四半期の純利益が91億元(約1884億円)から95億元(約1967億円)と、前年同期比で2.7倍以上に跳ね上がる見込みであることを明らかにした。

BYDの今年1月から9月までの新エネ車の累計販売台数(=納車台数)は118万台に達し、テスラの今年第1~3四半期の累計納車台数90.86万台を上回り、新エネ車分野において第1~3四半期「販売台数世界一」となった。

これは、BYDに代表される中国の新エネ車メーカーが「中国速度(チャイナ・スピード)」から脱したことを示している。中国汽車工業協会(CAAM:China Association of Automobile Manufacturers)によると、2022年1月から9月までの中国国内における新エネ車の生産台数は471.7万台、販売台数は456.7万台に達し、前年同期比でそれぞれ1.2倍、1.1倍となった。

また、BYDはこのほど独レンタカー大手「シクスト(Sixt)」とパートナーシップ協定を締結し、シクストは今後6年間で少なくとも10万台の新エネ車をBYDから購入することとなった。

シクストは、世界100以上の国と地域に支店を持ち、2,100以上の営業所を有する欧州最大級のレンタカー会社で、この「10万台受注」は、BYDのグローバル戦略において大きな意味を持つ。

今年9月にBYDが海外で販売した新エネ車は7,736台で、前年比50%以上の大幅増となっており、BYDは、2022年に日本、ドイツ、スウェーデン、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ラテンアメリカの多くの国や地域への輸出を増やすと発表している。

(中国経済新聞)

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