ワクチン接種後に1型糖尿病を発症した人が600人以上、シノバック社製ワクチンに苦情が殺到

2022/06/8 08:00

中国の雑誌「糖尿病の友」2022年4月号に、50歳の中国人男性が新型コロナウイルスワクチンを接種後5日目に38.5℃の発熱を起こし、6日目に突然、糖尿病性ケトアシドーシスを伴う多尿・多飲の症状を起こしたと報告された。 蘇生と一連の検査の結果、男性は劇症型1型糖尿病と診断された。

これは、中国中南大学湘雅第二病院の周智広教授の研究チームによって発見され、また、新型コロナウイルスワクチンに関連した劇症型1型糖尿病の公の報道としては、世界で2例目となる。

最近、小中学生の保護者600人以上がWeChatの公式アカウント上で、自分の子供がコロナバック(CoronaVac)接種後に深刻な副作用を発症し、1型糖尿病と診断され、頻繁にインスリン注射をしなければ生きていけないと報告した。

1型糖尿病がコロナバックの接種と関係があるのか、世界中で疑問視する声が上がっていることを受け、5月27日に開かれた国務院新型コロナウイルス防止制御による記者会見で、中国疾病予防管理センター(CCDC)免疫計画首席専門家の王華慶氏は、直接否定はしなかったが、「ワクチンに対する異常反応は、調査内容に基づいて、学際的な専門家集団によって分析・判断されなければならない。」と述べた。

公開された情報によると、このコロナバックは、中国のシノバック・バイオテック社が開発したもので、過去2年ほどの間に30億回分以上を製造し、一部は中東や東南アジア、アフリカ、南米の一部の国々に輸出されている中国の主要ワクチンである。

また、シノバック・バイオテック社の筆頭株主は孫正義氏のソフトバンクグループで、15%の株式を保有している。

(中国経済新聞)