上海、4月の自動車販売台数はゼロ ディーラーは2か月間休業

2022/05/18 10:32

上海市自動車販売協会が発表した最新のデータによると、4月は市内のディーラーがほぼ完全休業状態となり、自動車の販売台数がゼロだった。

上海市自動車販売協会は5月16日、「4月はすべての販売会社がロックダウンに見舞われ、営業不能となった期間が予想以上だった」と発表した。またこのため、多くのディーラーが在庫増による費用の増大に苦しんでいるという。

同協会は4月中旬、「2月以降、主力以外の車種(新エネ車など)を中心にディーラー在庫が膨らんでおり、一部の車種は10.0前後あるいはそれ以上にまで達している」と発表していた。膨大な在庫により資金の回収が不能になっている。

3月末からロックダウンに入った上海では、すべての自動車販売店が2か月近くも休業しており、経費のほか従業員の給与など様々な出費を強いられ、資金繰りが厳しくなっている。

輸入車販売の関係者によると、「ロックダウンが解除されないと売上もなく、物流も止まる。それにディーラーショップは政府の指定する事業再開の対象から外れているので、再開の時期は政府の指示を待つほかない」と話している。

仮に営業を再開しても、消費の回復には時間がかかる。自動車工業協会の陳士華事務局長は、消費側は生産側よりも回復がやや遅れると見ており、こうした問題は無視できないと見なしている。

(中国経済新聞)